温泉旅行って言ってもいいのかわからないんだけど。

大学の研究室でよく旅行にいったのよ。
そういう研究が主だったってこともあったんだけど、
全体的に仲のいい研究室だった。
俺は実はそういう馴れ合いはあんまり得意じゃないんだけど、
仲のいい友達がいたって言うのと、女の子が多い研究室で俺に彼女がいないっていうのと
旅行のネタの研究は俺の研究(そりゃ出席しなきゃダメだ。。)っていうので
そういう旅行は必ず出席してた。

んで、秋口の研究も殆ど終わったころの旅行の時の話なんだけど、
そこで野外の温泉(つってもなんか秘湯といったら聞こえはいいけどってレベルの)があるところの
キャンプ地に宿泊することになった。2泊。


まあもはや実験旅行といってもやる実験は殆どなくて確認みたいなものですぐ終わるw
だから計4泊の旅行だったんだけど実験は初日だけ。
メインは2泊目3泊目のキャンプ地での飲み会だった。
先生も着いてきてない、完全な遊び旅行と殆ど同義だった。
研究室のメンバーでその時参加したのが女6人(うち2人ゴリラ。)
男4人だった。
研究室全体で13人だからこの時期の実験旅行としては出席率良いわな。
で、初日は真面目に研究関係のことをして、2日目即行でキャンプ地に行った。


んで、さすが幹事が女の子って感じでお洒落な場所なのよ。
小さなペンションっていうの?部屋がいくつかある別荘みたいな所で、
外でバーベキューできるみたいな。
そこを2つ借りていて2泊する予定だった。
むろん男用に一軒、女用に一軒な。
(当初男5人の予定だったので一軒だとダメっぽかったから。)


最初幹事のゴリラが2軒とか言ったときには
余計なコトスンナゴリラ!お前以外は可愛いんじゃ! とか思ったんだけど
この出来ならOK。綺麗だし。
今までの旅行の中じゃ旅館含めてトップクラスの出来。

女の子が多い研究室だからかガードはゆるくて泊りとかだと
さりげなく着替えを覗いたり隣で寝て寝顔を見れたりする特典は
今回無しっぽいのが残念だけど、それを補って余りあるいい感じの所だった。
その時の女の子は
ゴリラ,オランウータン、ゆきちゃん(俺がいいなと思ってる子(彼氏もち))
聡子(友人1の彼女。カワイイ)、琴ちゃん(これもいけてる)、くみちゃん(友人2の彼女。研究室内でくっつきすぎ)
だった。
男は
俺、友人1友人2,友人3な。(投げやり)


んで、男5人から人数も減ったことだし、上手いこと一緒のペンションに泊れねえかな?
とか考えた。
聡子と友人1,くみちゃんと友人2が一緒にいちゃえば俺もゆきちゃんと同じ部屋とかいけるかも。
みたいな。漏れなくゴリラとオラ子がくっついてくる可能性もあるが、それは別に構わない。

ていうかゆきちゃんはメチャメチャかわいい子だったんだが、高校の時からの彼氏がいて、
俺は一生懸命コナかけてたんだけどなびきそうになかった。
なので旅行中のハプニングで少しエチーなとことか見れたらそれで十分だったし。
今までも一緒の部屋で寝たこととかあったけど何もなかったし。出来なかったし。
まあそんでもってバーベキュー兼飲み会開始。
俺がゆきちゃん狙ってるってことは男連中全員と、琴ちゃんとゴリラのみ知っていた事なので
まずは女の子2人に根回し開始。

「なあ、琴ちゃん。今日から2泊、実験もないことだし、
友人1と友人2には彼女と仲良くなってもらいたいものだと思わないかね?。」

琴ちゃん「・・・・・・ゆきちゃんのこと諦めてなかったんだ・・」

ゴリラ「ウホウホ」

「いや!そんな意味じゃないよ。俺は純粋にだねえ。こういう機会に。」

琴ちゃん「まあ、ゆきちゃんも君の事嫌がってはないしねえ。。」

ゴリラ「ドンドン」

「いや違うって。彼らに仲良くなってもらうだけだって。残りの俺とゆきちゃん。そして君ら3人は別行動しようよ。」

琴ちゃん「わかりやすいね。。」

で、ゆきちゃんに変なことしないっていうのと次の飲み代ゴリラと琴ちゃんの分俺おごりって事で
バーベキュー後の飲み会は2つ目のペンションで
1つ目のペンションの2階の寝室が先に酔っ払った人用の寝室となった。
で、この研究室の先に酔っ払った人とは確実にゆきちゃんを指し、
元々酒あんまり強くない上に今日は車出した俺疲れちゃったなみたいな感じで俺も早々に逃げ出すこと可能。

他の酒豪(オラ子)はゴリラに任せ、
5時間くらいはゆきちゃんと2人になれる余裕をみれそうな感じになった。(大体9時から12時くらいか。)
さらに友人1と友人2にはさっさと彼女連れて星降る夜のしたがつんと青姦決めちまえ絶対こっちくんなと言い渡し、
さらに邪魔しそうな友人3は琴ちゃんがいなしてくれるとの事。
これで準備は整った。


飲み会に入り、完全にゆきちゃんに張り付く俺。
軽快なトークで仲良くならねばならない。

「ペラペーラ」

「くすくす。」

「ペラペラ」

「きゃはきゃは」

「あのねー○っくん(彼氏)がねえ」

撃沈
等ありながら酔わせることに成功。
ゆきちゃんはいつも通りさっさか

「酔っ払った・・ねみゅい」

とか言いながら部屋へ直行。
カップル組みもいちゃいちゃしたかったんだろうね。
2組とも早くから星空の元どこかへ旅立っていった。

友人3は琴ちゃん、ゴリ、オラ子につぶされる寸前。

友人3よ・・アディオス。