俺の大学時代の話なんだけど、所謂ツーリングサークルに入ってた。
自転車で旅とかする奴ね。
自転車といっても良いやつになれば100万以上とかかける場合もあるので(無論通常はもっと安い)
馬鹿に出来ない。
まあうちはのんびりサークルだったので皆安いやつ乗ってたけど。
週末になると箱根まで走ったり、長期休暇はキャンプ道具抱えて遠くに行ったりって活動。
やってる事は男臭いんだけどのんびりサークルで週末はキャンプ!
みたいな謳い文句は女の子には魅力的らしくって結構人数は多いサークルだった。
男女比も男7:女3と俺のいたような大学にしては悪くなかった。

メンバーも軽くスポーツしたいみたいな女の子が多いから意外と可愛い子もいたわけだ。
しかもキャンプで雑魚寝とかも多いから
以外とそこで美味しい思いをして付き合い始めたなんてカップルもいた。
当然俺も狙ってる子の1人や2人いる訳で、先輩の美沙さんって人がお気に入りだった。
健康的を絵に描いたような綺麗な人で、正直好きって言うより憧れてたな。
ポニーテール(その当時既に今時って髪型だったけど)にした長い髪も好きだったし、
ちょっと可愛い感じに目尻が上がった猫目で、でも笑うとにこってすごく良い笑顔の人だった。
足が太くなるのを気にしてたけどそんな事全然無かったし、サークルが無い時にたまに穿いてる
スカートもすげえ萌えた。
それにキャンプとかしてもなんでかしらないけどいっつも良い匂いがしてるのよ。
大抵汗臭くなるんだけどね。

ただ残念な事に彼女には彼氏がいたのよ。
彼女と同学年で他のサークルだったけどもっさい感じのな。
優しいだけが取り柄みたいな。ふにゃふにゃした感じの。
まあそれは俺が嫉妬してたからかも知れないけど、
明らかに釣り合いは取れてなかったな。他の奴もそう言ってたし。
彼女に憧れてたって書いたけど俺自身は他の女の子と適度に遊べたし、
付き合いたいって言ってくれる女の子もいた。
大学生の時だったから自意識過剰で自分の容姿にもそこそこ自信はあったし、
だからこそなんかやたら悔しかった。
絶対負けてないのになんで俺が。って思ってたね。
もうなんつうか、くだらない女となんで俺がやってて先輩とやれねえの?
なんであんな下らない男が先輩とやってんの?って思ってた
今考えると下品だな。俺。

だからガンガンアプローチした。俺なりにな。
先輩は鈍いから気づいてくれなかったけど。
今考えると笑っちゃうくらい拙い感じだったからかな。
健康的で明るい感じだけど実はちょっと引っ込み思案な所がある彼女は
最初の内は話し掛けても壁があった感じだったけど
それでも頑張ったからかね。徐々に俺の話に対しても笑ってくれたりするようになった。
いや、拙いとはいえ頑張ったよ。俺。
うざく思われないように、かといって印象が薄くならないように。
「苗字先輩」→「美沙先輩」
にする時にどれだけ思い悩んだ事か貴様らわかるか?
でも頑張って呼んだらあっさり「何だよう」って返事してくれて、すごく嬉しかった。

でもやっぱり先輩は真面目は真面目だった。
2人で遊ぼうって誘うと巧みにかわされたし。
でも誤解を恐れず言えば嫌われてた訳じゃなかった。
多分彼氏以外で一番中の良い男だったと思うよ。
彼女は可愛い後輩だと思ってくれてたと思う。
そうやって誘ったりしたから多分その頃には俺の気持ちもわかってたと思う。
でも、俺の誘いを断っても俺を避けるような事はしなかったし、
学校で遠めで俺を見かけたら、さりげなく手を振ってくれたり、
サークルで目が合うとイエーイ!みたいに目配せしてくれたりもした。
それは傍からみりゃ残酷だったり、男心がわかってないとか言う感じなんだけど、
当時の俺のその喜びをわかってくれ。
だから当時の俺は1日1日期待と諦めで持ち上がったり、凹んだりしてた。

そんなある時、サークルで男連中で雑魚寝してる時に、
男の先輩が言ったのよ
「美沙って最近思ったんだけど、マジやりたい体してんよな。」
そっから美沙先輩話になったんだけど、皆やりたいとか思ってる事判明。
そればかりかモーションかけた奴は先輩連中の中にも何人かいることが判明。
まあ健康的なのは感じだけで胸とかいい感じにロケットっぽいし、
すげえHな体つきしてるのは確かなんですが。
ほぼ毎日美沙先輩で抜いてた俺としては存在としてはその話題の中心にいるべきなんだが、
何故かマジでむかついてた。
まあ同時に<でも今一番仲いいのは俺だよな>とか優越感も持ってたけど。

でだ、そのエロ話がすんげえ盛り上がったのよ。俺ら中学生?みたいな。
なんとなく皆わかると思うけど。異常な盛り上がりっすよ。
あんまり焼けなくて、色が白いからそそるとか、
胸の形はどうに違いないとか、俺は水着姿を前のキャンプで見たけどすげえぞお前ら
とか、スカート姿マジ萌えるとか、彼氏とどんなプレイしてんだろとか、
唾液多そうだからマジで気持ちよさそうとか、あの優しい性格と見た目の健康的な所のギャップがたまらねえとか、
何でも言う事聞いて色々やらせてくれそうとか、いや意外と積極的かもとか。
まあ、冗談交じりで喋ってた訳だ。皆そこそこ真顔だったがなw
その最中皆絶対マジすげえ勢いで勃起してたね。
無論俺はしてた。ギンギンにな。

そのキャンプの後すぐだったかな。
俺のさりげなく、それでいて着実なアプローチもその頃には
テスト前には図書館でさりげなく会った振りをして隣に座ってわからないところなんてあんまり無いんだけど
答えやすそうな問題を選んで聞いてみて優しく教えてもらってお礼にジュースでも奢りますよ作戦
を決行できるまでになっていた。(食事には誘えない(2人だと断られるから))
無論そこそこ成績のよかった俺は先輩が苦手としている高等数学分野は後輩でありながら
教えてしまうという母性本能をくすぐるだけじゃなくって頼もしさもアピールしちゃう作戦もついている。

で、意外とそれがうまいこといったんだ。

こっちが教えると明らかに彼女の俺を見る目が変わった。「すごい」みたいな感じにな。
まあそれまでは俺はすごく素直で可愛い後輩をやってた訳だし、
そういうところを可愛がってもらってた訳だ。
彼女はへーすごいすごい!とかいいながら俺に聞いてきたし、
それに対して俺は全身全霊を込めて答えた。
テスト期間の一週間の中盤では彼女が俺を見つけて寄って来てくれるようになったし、
終盤には明日勉強どうする?とか聞かれた。
わかるか?
「明 日 勉 強 ど う す る ?」
だぞ。初めて、彼女に誘われたんだ(都合のいい男としてかもしれないが!)
初めて男としてみてもらった事に俺はマジで有頂天になったよ。

テストが終わって、暫くしたら(ここら辺が弱気)、食事に誘おうと思った。マジな面でな。
で、告白しようと思った。断られてもいい。でも、絶対断られないと思った。
きっと彼女ももう彼氏より俺のほうが好きに違いない!とか素面で野面で思ってたね。俺。
まあそんな純真なだけじゃなくって、むろんやりてえ!が先に立ってたんだけど。
勉強中もキャミに手入れてえ!とかメチャメチャ思ってたし。

で、テストが終わったわけだ。そして初めて彼女から返信という形じゃないメールが入った。

「テスト終わったぜー!○○君のおかげでなんとか単位取れるかも!(照れてる顔文字)
お礼しなきゃね。本当、ありがとうね!!(にっこりした顔文字)」

正直嗚咽と鼻血を堪えるのに苦労した。

でだ。更に事態は急展開を見せた(俺にとって)
更にメールが来た。
「食事でもいこっか。先輩が奢るぜ!でも高いのは無しだ!(涙の顔文字)
あ、でもサークルの皆には内緒だよ。」

当然狂喜乱舞した。服も買った。
サークルの男連中には極秘でだ。お礼を俺にだ。何かあるに違いないと思い込んだ。
当然頭の中では次の日の朝、肩を抱きながら
「素敵だったよ、美沙(タメ口)」
とか言ってる素敵な俺が。いや、マジでローションプレイであの形よさそうな胸で俺のを
とか訳わかんない事考えてた。

で、当日、彼女と俺と、彼女の彼氏とで飯を食いに行った訳だ。
いやマジな話しでね。マジで呆然とした。何考えてんのかと思った。
俺はマジで新品のコンドーム(5個入り)買ってったからね。当時出たてのマツキヨで。
いや、まあ架空のフィクション話なんだけど。

こじゃれたレストランで、目の前でもっさい不細工がなぜか俺に話し掛けるのよ。
「いや、○○君、美沙に数学教えてくれたんだって?ハハハ」

「いや、ええ。まあ。少しですけどね。」

「こいつ数学だけは苦手だからなあ。」

「えい」(彼女がもっさい男の肘をフォークでつつく)

「いてて、コラ」(もっさい男めっちゃ笑顔)

2人とも楽しそうにしてるんだけど、何故か俺は全然楽しくないのよ。

「でも、本当ありがとうね。一人暮らしだもんねー。何でも食べてね。」
「おいおい、奢るの俺じゃねえかよ。あ、でも○○君、遠慮しないでくれよ」

新事実発覚。
おれはこのもっさい男に奢られるのか。

そこで何故かすーって冷めた。
彼女は凄く楽しそうで、でも俺に対する態度はいつも通りだったから。
結局俺と一緒に図書館で勉強するなんていうことは、彼氏に内緒ですらなかった訳だ。
俺はすげえ好きで、彼女の一挙一動にふわふわ動かされてたのに。
お礼はお礼でしかなくて、そのお礼ってのは俺への餌なわけだ。
俺が腹一杯になれば、それで満足して、ありがとうって思うと思った訳だ。

今考えるに身勝手な論理だけど、その時はマジで切れた。
食事の間、色々な話で笑わせて、楽しく過ごした。
帰り際、その男が払う時、自分の分を無理やり払って
「今日は楽しかったから奢ってもらっちゃ悪いですよ」
って笑顔で言った。
帰りに駅まで送って、これから彼女の家に行くという2人に笑顔で手を振って、見送った。

それから、彼女はいつも通り俺に振舞った。
いつも通りって言うか自然なんだろうね。凄く可愛いし、たまに先輩面する所も萌える。
でも、なんかもうその時の俺は疲れちゃってて自暴自棄になってた。
今ならそれを糧に何とか食ってやるぜとか思うんだけど、当時は全身全霊込めてたからな。
普通に相手していても、可愛いし、やりたいんだけどなんかもう切ないのよ。負け犬の気分だった。
あ、えーと俺大学2年で、美沙先輩3年の時ね。うちのサークル4年は就職活動でほぼ消えるからいないに近い。

そんなときにサークルのミニキャンプで又皆で美沙先輩のエロトークになったのよ。
相変わらずブラ見えたとかの中学生トークだったんだけど、もう2回目だから結構きわどい話とかもバンバンでる。
で、俺は言わなきゃいいのに今までの事全部言っちまった。
笑いながら、なんでもない笑い話ですよみたいな振りしながら。

まあ笑い話風に話すのは得意だからな。結構受けた。
「はは、負け犬じゃん、お前ー」
「いやもう、あの女ムリッスよーまあ、やれればいいと思ってたんですけどね。固い、固い。」
「あんな不細工よりお前の方がいいのになあ」
「いやーまあ、なんでしょうね?」

心の中でもあの女なんて呼んだ事は無かったけど、すっと口を突いて出た。
ついでに思っても無い事もどんどん口から出て行った。
「いや、あの女胸マジでかいし形いい感じなんですよ。この前押し付けられてマジで勃起しましたもん。」
「たまにはいてくるあのミニスカで自転車乗って欲しいですよね。」
胸から首にかけてがずーんって重い感じになって口からガンガン言葉が出た。
いつのまにか完全に座は俺が仕切ってた。

心の中に仕舞ってた、大事な話をガンガン話す。
「いや、エロイ体してますよね。前に電話でDとEの間とかってさりげなく言ってましたよ。」
「うお、やっぱ?体に張り付くタイプのセーターとかだとロケットだもんな。ロケット。」
「うおおおお、マジやりてえ。」
当時の俺はエロ話でも大事に取ってたんだな。
無論抜くのにもつかったけど、そんな話を俺としてくれた。もしかしたら俺に気があるのかも。
ってすごく嬉しかったのも確かだった。
そう言った話を全部披露するつもりで喋った。
もう彼女は大事な女なんかじゃない。
考えてみればちょっと可愛くって、先輩としても魅力的で、なかなかエロい体してて、
実は引っ込み思案で仲良くなるのに苦労するような女ってだけだ。
俺が夢中になる事なんか、ない。

まあ、結構マジ話だから俺も恥ずかしかったし、話はどんどん過激な方に行った。
そのうち
「よっしゃ、今から呼んでマワス?」
みたいな冗談なんだけど絶対言わないような言葉も飛んだ。
「はは、ムリっしょ。まあ俺は明日さりげなくケツ触るけどね。」
「じゃあ俺胸さわるー!」
ゲラゲラ笑う。
気の合う仲間と、優しい男の先輩に囲まれて幸せな訳だ。
俺が振られても慰めてくれる。
あんな女ならちょっとネタにしてエロ話をして笑わせるくらい良いよな。
そのネタを拾う為に、先輩とは今まで通り話をする訳だ。
エロ話のネタを拾う為に、あんな女と今まで通りに話をするんだ。
しょうがないな。
マジでそう思い込んだ。今書くと荒唐無稽だな。

組織において雰囲気ってのは大事だね。
俺がそうやって盛り上げた所為で、男連中の美沙先輩を見る目は確実に変わった。
皆に見えるようにさり気なく胸を肘で押したり、わざとエロい悪戯をするようになってった。
まあ上に書いたような中学生どころか小学生レベルの悪戯だけどな。
それでも大学生にもなってそれで盛り上がったのは
ノリが良い奴が多かったのと、冷めた奴がいなかったのが原因だと思う。
普通、何馬鹿な事をって奴がいて、それで冷静になるものだから。
あとマジで良い体してたからな。皆冗談っぽくしてたけど、実際は興奮しまくってた。
いや、張りがあったのよ。胸に。すげえ。
で、キャンプ中休憩する時とかジュース飲みながら俺に近づいてくる時とかポヨンポヨン揺れる訳だ。
揉みしだきてえと皆思ってたはずだから、肘だけでも皆マジで興奮してた。